20安打完勝も仙さん怒「爆発しそう」
「日本ハム7‐11楽天」(8日、札幌ド)
大勝劇のはずが、重苦しい雰囲気が試合後、充満していた。星野楽天が先発全員安打、20安打で快勝したものの、投手陣が崩れて7失点。試合後の星野監督は投壊について「ノーコメント」と語り「爆発しそうや」と、鬼の形相でバスに乗り込んだ。
今季リーグ最多の20安打。不振のユーキリスが4打点と爆発し、藤田、銀次は4安打と大暴れした。初回にいきなり3得点し、四回にも2点。七回に6安打5得点の打者一巡の猛攻で試合を決めた。「打線はようつかまえてくれたな」と、指揮官も褒めた。
だが、試合中のベンチの闘将は何度も怒りの表情を見せた。5点のリードをもらった美馬が2被弾で1点差とされると、八回にも小山伸が崩れて2失点。すんなり勝てない試合展開。結局、試合後はほとんど報道陣にも口を開かなかった。
5回5失点で今季初勝利を挙げた美馬は「全部がダメでした。変に考えてしまった。不安な感じで投げてしまった」と、笑顔なく反省の言葉を並べた。「勝ったから結果オーライではダメ」とは、星野監督が常々言っていること。好調オリックスを追走する連勝にはなったが、猛打爆発での勝利を単純に喜べない試合となってしまった。