セドン15K初星!G首位再浮上に導く
「巨人5‐1広島」(9日、東京ド)
いきなり快投を演じた。8回2/3を6安打1失点。外国人投手が初登板で15奪三振は2リーグ分立後、史上最多だ。巨人・セドンは「(15奪三振は)知らなかった。自己最高だと思います。自分の思い通りのピッチングができた」と笑みを浮かべた。
抜群の制球力で勝負した。内角への直球を軸に変化球をちりばめて相手を封じ込めた。外国人投手が来日初登板で完封勝利なら球団史上初の快挙だったが、九回に失点しスルリと逃げた。「正直、完封したかった」と悔しがったが来日初登板初勝利も立派なものだ。
昨季の韓国最多勝左腕だが、日本の環境に苦しんだ。クイックが課題でキャンプ中の実戦やオープン戦で不安定な投球を露呈。だがシャドーピッチングを繰り返して修正した。
巨人では登板日でもチーム練習に参加するため早めに球場入りするが、これも米国や韓国ではなかった習慣だという。だが工夫して時間を有効に使った。この日は、チームの打撃練習中にアメリカのコメディー映画を見てリラックスした。
開幕前は先発6番目を若手と争っていたセドンが、チームの連敗を止めた。広島と並ぶ首位再浮上にも貢献。「本番に強い。素晴らしい」と原監督。やっと新助っ人が本領を発揮した。