原監督、虎の堅守に脱帽
「阪神5‐1巨人」(11日、甲子園)
完敗だった。ベストオーダーを組んで臨んだが、虎投手陣の前にわずか4安打、1得点に封じ込められた。原監督は「1点で、というのは非常に難しいですね」と嘆いた。
打線がメッセンジャーに圧倒された。球威のある直球に押し込まれ、五回2死後に杉内が安打を打つまで無安打だった。
八回にメッセンジャーから3連打で1点を奪いなおも1死一、二塁。だが、ここで4番の村田が二ゴロ併殺に倒れ好機はつぶれた。村田は「(1点しか)点が取れなかったから(メッセンジャーが)良かったとしか言いようがない」と唇をかんだ。
指揮官は「相手ピッチャーもそうですけど守りも良かったですね」と脱帽した。六回無死一塁ではアンダーソンのゴロを一塁のゴメスがはじいたが、二塁の上本が好捕し一塁でアウトにされた。九回には阿部の痛烈な打球を一塁の新井がダイビングキャッチし「すごいプレーをされた」とお手上げだった。
今季初の甲子園での伝統の一戦で惨敗したことは事実。だが原監督は「一発が出るか出ないかの差だったと思います」と“紙一重”だったとした。負けは潔く認める。連勝も止まった。だが宿敵に同じようにやられるわけにはいかない。