熊崎コミッショナーもタマげた

 統一球の反発係数が規定の上限値を超えていた問題で、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(72)が11日、都内で報道陣に対応し、騒動について謝罪した。日本野球機構(NPB)が3月のオープン戦期間中に行った検査では規定内に収まっていたことを明らかにし、想定外の事態に困惑。原因究明に全力を注ぐ考えを示した。

 驚きを隠せなかった。10日夕、統一球が飛びすぎる“違反球”だったことが判明。一夜明け、熊崎コミッショナーは「エッと思いました。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない。すべての批判は私が受けます」と謝罪した。

 昨年、NPBの信頼を失墜させた統一球問題。それだけに、開幕前から慎重に準備を進めてきた。ミズノ社には昨年と同じ仕様にするよう何度も確認。3月19日には、今季使用する統一球の反発係数を非公式に検査した。結果は0・421で、基準値の上限(0・4234)に収まっていたという。

 だが、開幕2戦目に使用された統一球の平均値は0・426。飛距離にして、昨季より約2メートル伸びていることになり「ものすごく神経を使ったが不十分だった。品質管理の高度化を目指さなければいけない」と猛省した。

 現在はミズノ社に原因究明を指示し、第三者機関に反発係数の再検査を依頼。この日、同社は午前中から対策会議を重ねた。同社広報担当は「今のところ、調査中です」とコメントした。

 統一球は技師による手作業で、1時間に4個の割合で製造される。代替球はなく、当面は“違反球”のまま試合が行われる。熊崎コミッショナーは「再検査を徹底的にやりたい」と原因究明に全力を注ぐ考えを強調した。

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