早大・有原を日米16球団スカウト視察

 「東京六大学野球、早大3‐0法大」(12日、神宮)

 春季リーグ戦が開幕し、早大と明大が先勝した。早大は有原航平投手(4年・広陵)が4安打完封勝利。法大・石田健大投手(4年・広島工)との今秋ドラフト1位候補同士の投げ合いを制した。

 最速156キロ右腕・有原が、開幕戦で進化を披露した。尻上がりに調子を上げ、八回の3者連続を含め、奪った7三振はすべて五回以降。「後半に三振を取ることができたのは、進歩したかな」と、顔をほころばせた。

 この日の最速は151キロ。冬場に投げ込み量を増やした成果もあり、終盤も球威は落ちなかった。同じ広島出身のライバル・石田から、三回に先制適時二塁打も放ち「勝ててよかった」と喜んだ。

 日米16球団のスカウトの前での完封劇。阪神の平塚スカウトは「去年より落ち着いている。ハイレベルで安定している」とうなった。2年秋の先発定着後に優勝経験がない有原。「勢いをつける投球をしたかった」。悲願達成へ、まずはエースがキッチリ仕事をした。

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