ロッテ涌井、古巣に因縁づくしの白星
「西武2-3ロッテ」(15日、県営大宮)
古巣のレオ党から浴びた大ブーイングも、余裕で受け止めた。「もともと想定していたことじゃないですか」。西武からFA移籍したロッテ・涌井が、新天地での待望の初勝利。史上13人目となる12球団からの白星だ。
「素直にうれしい。西武からの勝利?何かの巡り合わせですかね」。初回に先制を許してからが真骨頂だった。「開き直って、原点に戻ろうと思った」と、二回以降は直球で押した。移籍後最速の147キロをマーク。8奪三振、四球ゼロ(1死球)の快投に、伊東監督も「いい時の真っすぐに近づいてきた」と深くうなずいた。
先発として最後に白星を挙げたのは、昨季4月18日のオリックス戦、この日と同じ大宮球場だ。因縁づくしの白星から、FA右腕が再出発する。