NPB統一球の反発係数検査方法を公開
統一球の反発係数が規定値の上限を超えていた問題で、日本野球機構(NPB)は16日、東京都北区の日本車両検査協会(車両検)で、ボールの反発係数の検査方法を報道陣に公開した。
検査は、特注のピッチングマシンから秒速30~70メートルまで6段階の速さで、約2メートル先の鋼鉄製の壁にボールをぶつけ、跳ね返り前後の速度から反発係数を割り出し、1ダースの平均値を採用する。通常の検査前には温度22度、湿度60%でボールを48時間以上保管。条件を一定にしている。
今回の検査は統一球ではなく、NPBが保管していた古いボールを使用した。統一球の反発係数の基準は0・4034~0・4234。車両検東京研究所の小野田元裕所長は1ダース中の個体差の範囲について、「小数点2桁目ぐらいから変わる。0・02とか0・03」と説明した。
17日には車両検で、ミズノが在庫約2300ダースの中から自社検査で基準に適合すると判断した球の検査が行われる。車両検はプロ野球のヘルメットの検査を行った実績があり、1981年からボールの反発係数の測定を委託されている。