池田、夏へ大改造!三塁・岡本が捕手に

 「高校野球・春季徳島県順位決定戦、池田11‐6鳴門渦潮」(12日、オロナミンC)

 27年ぶりに出場したセンバツで1勝を挙げた池田(徳島)が、夏の甲子園を目指してチームを大改造する。岡田康志監督(53)はセンバツ後、4番・岡本昌也三塁手(3年)を捕手にコンバートするなど、守備位置や打順の大幅なシャッフルを行った。12日に行われた春季徳島県順位決定戦(チャレンジマッチ)は、11‐6で鳴門渦潮に勝利。池田は徳島1位校として、春季四国大会(5月3~5日、高知)に挑む。

 センバツ初戦は海南(和歌山)にサヨナラ勝ちしたが、2回戦で豊川(愛知)に5安打1得点で敗れた。痛感したのは、全国の強豪との実力差。「特に打力と守備力。このままでは夏は戦えないと感じた」。岡田監督は徳島に戻るとすぐ、チーム改造に着手した。

 “目玉”は、4番・岡本の捕手転向だ。正捕手だった三宅駿主将(3年)が右肩を故障。代役として、捕手の経験はまったくないものの「肩が強くて一番野球を知っている」と、岡本に白羽の矢を立てた。

 12日の鳴門渦潮戦。捕手転向の指令に「びっくりした」という岡本だったが、投手陣を強気のリードで支えた。目立った捕球ミスもなく、指揮官は「上出来」と合格点だ。

 この試合でセンバツと同じポジションだったのは、高井克也二塁手(3年)だけ。外野手3人は総入れ替えされた。

 大胆なコンバートは予想以上に機能した。一塁に回った三宅主将は、5打数5安打の大暴れ。遊撃に抜てきされた9番・神原大輝内野手(2年)は、2安打4打点。岡本が1番に入るなど、打順も大幅に変更された池田打線は13安打で11点を奪い、強敵・鳴門渦潮を圧倒した。

 初めてマスクをかぶった岡本は「もっと上達して、夏に完成させたい」と闘志を燃やす。徳島1位校として挑む四国大会。生まれ変わった“やまびこ打線”が、28年ぶりとなる四国の頂点を狙う。

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