マシソン因縁バレK斬り初S G2位浮上
「ヤクルト3‐5巨人」(17日、神宮)
因縁の対決を制した。新守護神に指名された巨人・マシソンが今季初セーブをマーク。「リベンジできたし、セーブも取れたので良かった」と笑みを浮かべた。
5‐3の九回。マシソンの名前がコールされると、球場内はざわつき異様な空気に包まれた。先頭打者はバレンティン。右腕は鬼の形相でマウンドへ。変化球主体に攻め、最後は鋭いスライダーで空振り三振。人さし指を突き立ててスイングをアピールした右腕はこん身のガッツポーズだ。
「昨日、やられた打者と今日(対戦)できると思って興奮していた。アドレナリンがものすごく出た」と目をぎらつかせた。
前夜は九回にバレンティンに同点ソロを浴びた。その直後、ガッツポーズをするバレンティンに神経を逆なでされたのか声を張り上げ、口論になり乱闘寸前の事態となった。だが右腕は“直接対決”できっちり、リベンジを果たした。
新ストッパーのマシソンが力を発揮した。本来のストッパー・西村は不振。山口、マシソンのセットアッパーも失点を重ね、勝利の方程式も崩壊寸前だった。原監督が「うちのチームのベストの用兵」と言う“配置転換”がこの夜は功を奏した。熱く、強いハートを持つ助っ人が当面、抑えとしてフル回転しそうだ。