則本プロ初完封 星野監督も褒めた

 「楽天12-0日本ハム」(18日、コボスタ)

 エースになるための関門を、またひとつクリアした。楽天・先発の則本が9回を6安打8奪三振2死球でプロ初完封。お立ち台では「最終回、温かい声援をいただいて、これだけのファンの方の前で完封できました」と笑顔で右手を挙げた。ポストシーズンを除く、球団史上最多の2万2688人が見守った完封劇。チームを再び勝率5割に導いた。

 安定感が光った。最速148キロの直球を主体に、相手打者を打ち取っていく。大量援護を受けた終盤でも「行きます、最後まで」と直訴してマウンドへ向かった。九回1死一塁、杉谷を二ゴロ併殺に仕留めると、ホッとした表情を見せた。

 昨季、ルーキーで15勝を挙げた。華々しい活躍だったが、完投勝利と、完封に縁がなかった。「いつもどこかで点を取られてしまっていた。本当に今年は完封したい」。大エースだった田中が、何度もやってのけた完封を、ようやく成し遂げることができた。

 「エースとは、3年活躍して授かるもの」というのが闘将の考え。右腕は「言葉の通り、自分も周りの方もエースとは思ってない。もっとしっかり自立して、成長したい」と謙虚に言った。そんな“エースの卵”を、いつも辛口な星野監督は「完封という初めての体験。1点でも10点でも、うれしいものだ」と褒めた。

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