「巨人４‐１ＤｅＮＡ」（２３日、鹿児島）

　大きな力に後押しされたかのように、躍動した。巨人・坂本が打って、走ってチームを鼓舞し、勝利に導いた。

　１‐１の七回、１死二、三塁。内角直球を鋭く振り抜き左前に運んだ。勝ち越しの２点適時打に「きれいにバットが内側から出てくれました」と自画自賛した。

　リードオフマンは２盗塁も決め、今季８盗塁となり、リーグ単独トップに躍り出た。「ドンドン走ってチャンスを広げたい」と意欲的だ。原監督も「けん引してくれている」と手放しで褒めた。

　“勝利の女神効果”は絶大だった。試合前には、観戦のため球場を訪れた高１の女子ゴルファー・勝みなみと対面。坂本ファンだという勝と「一緒に写真も撮らせてもらった」。そして「いいパワーをもらいました」と会心の笑みを浮かべた。女子ゴルフ界の新星から大きな刺激も受けた様子だ。

　坂本にとって鹿児島は、縁起がいい。２０１２年４月２６日のＤｅＮＡ戦（鹿児島）でチームは大勝したが、坂本も２安打５打点。そして勝も鹿児島市出身。いろんな意味で験がいい鹿児島で「もっともっと試合をやってもらうように球団に言います」とニヤリだ。

　チームは３連勝で２位浮上。大きなパワーも加わり、再び勢いがつきそうだ。