G阿部ゴジラに並ぶ332号も空砲に…

 「巨人6‐7DeNA」(8日、東京ド)

 偉大な先輩に肩を並べるアーチも空砲に終わった。1‐5の三回2死一、二塁。巨人・阿部は、加賀の直球を豪快に振り抜き右翼席にたたき込んだ。

 5号3ランに「インコースのストレートをうまくさばけた」と自画自賛。今季、東京ドーム初アーチで「ちょっと遅すぎだね」と自嘲気味に話した。

 自身にとって通算332本塁打で、巨人時代に松井秀喜が打った本数に並び、球団歴代4位タイとなった。松井氏とはオフに対談し、宮崎春季キャンプでは打撃投手も務めてもらった。“兄貴分”として慕ってきただけに感慨深いものもある。だが、チームが敗れたこともあり「それを目標にしているわけではない」と険しい表情を浮かべた。

 もっとも主砲はこの日、3安打5打点で「いい感じ。らしさが出てきてる」と原監督。阿部も「状態は良くなっている」と手応えをつかんだ様子だ。ゴジラのような破壊力を発揮して、チームを勝利に導きたいところだ。

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