G坂本1000安打 歴代3位の年少記録
「交流戦、西武1-9巨人」(20日、西武ド)
10年目を迎えた「日本生命セ・パ交流戦」が、パ・リーグ球団の本拠地球場での6試合で開幕した。今季は初めての試みとして指名打者制を普段のリーグ戦とは逆にしてセ・リーグの主催試合のみで実施。各チームが24試合を戦い、6月22日まで行われる。優勝チームには賞金3000万円が贈られる。
若武者が、偉大な記録を達成した。初回一死一塁。巨人・坂本が、牧田の外角の変化球を確実にミートし鮮やかに左前に運んだ。通算1000本安打に到達。初回の先制点をお膳立てした。
「素直にうれしいです。毎日、試合に出られるようにサポートしてくださるトレーナー、裏方さんに感謝しています」。真っ先に口にしたのは周囲への感謝だった。
25歳5カ月での達成。セ・リーグでは元阪神の藤田平(デイリースポーツ評論家)の25歳11カ月を上回り1位。歴代でもイチロー(オリックス)らに並ぶ3位タイ。そうそうたる顔ぶれと肩を並べた。
試合に出続けて快挙を成し遂げた。試合前から入念に体を動かしケアも抜かりがない。体も強い。故障による長期離脱を避けることを心がけてきた。だからこそ「ケガしないというのは簡単そうで難しい」と言い切る。
坂本の奮闘でチームが勝ち、原監督は交流戦通算107勝で岡田彰布元オリックス監督(デイリースポーツ評論家)に並ぶ歴代1位タイになった。指揮官は坂本について「(安打数を)上に上に積み重ねてもらいたい」と期待した。
坂本も「いずれは1500本、2000本を狙えるようにこれからも頑張っていきたい」。さらに大きな山へと挑み続ける。