鷹・李大浩「最高の仕事」逆転V3ラン
「交流戦、ソフトバンク4-2阪神」(23日、ヤフオク)
1球ごとに歓声と悲鳴が入り交じる。六回、1点差に迫って、なお無死一、二塁。フルカウントからソフトバンク・李大浩がファウルを2球続けた。二つ目は鋭い当たりだったが、三塁側のファウルゾーンに。だが、悔しそうな表情はすぐ引き締めた。続く8球目を振り抜く。
「しっかり失投を捉えられた」。巨体を揺らし、ゆっくりと一塁方向へ。目線の先にバックスクリーンに飛び込む白球が映った。堂々たる逆転3ラン。これが決勝弾となった。
メッセンジャーから好機こそつくりながら五回まで無得点。苦しかった試合を一振りでひっくり返した4番は「みんながつくってくれたチャンス。最高の場面で、最高の仕事ができた」と胸を張った。これでチームは3連勝。昨季の交流戦覇者が勢いづいた。