G中井サヨナラ打「最強に最高で~す」

 「交流戦、巨人4-3日本ハム」(26日、東京ド)

 24歳の若武者が喜びを爆発させた。九回1死二塁。巨人・中井は増井の外角スライダーを思い切り振り抜き、打球は左翼線に跳ねた。「これまで縁がなかった」というプロ入り初のサヨナラ打。ナインからもみくちゃにされ、お立ち台に上がり「最強に最高で~す!!」と絶叫した。

 汚名返上の一打だった。七回の第4打席。九回と同じ1死二塁の場面で見逃し三振。「一番やってはいけないこと。監督が使ってくれたので、積極的に打ちにいこうと思った」。カウント2‐1からの甘いボールを仕留めた。

 昨季・324をマークし、レギュラーの座をつかみかけたが故障に泣いた。8月に左膝じん帯を損傷し、2月の下旬には右肘痛を発症した。1軍の試合は「進んでは見られなかった」と振り返る。もどかしい思いを胸にリハビリを続け、ようやく悔しさを晴らした。

 九回無死一塁の場面で、前の打席でスリーバントを失敗した長野に代打・松本哲を送る鬼采配を見せた原監督も中井の一打には「思い切りの良さが出ましたね。役割を果たしてくれた」と目を細めた。チームは2連敗の後2連勝で2位タイに浮上。1番に抜てきされた中井の存在が勢いをもたらしそうだ。

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