キヨシ感激「ヤッター」金城サヨナラ打

 「交流戦、DeNA5‐4オリックス」(26日、横浜)

 降りしきる雨の中、歓喜の輪が広がった。延長十回2死一、二塁。フルカウント。代打で打席に立ったDeNAの金城が、食らいついた。平野佳の低めのフォークを中前に運ぶサヨナラ打だ。

 「水をかけられて祝福されて、最高に気持ち良かった」。サヨナラ打はチーム最多タイの8回目。押し出しも含めれば9回目のサヨナラ打点。「そんなに勝負強い方じゃないと思う。良かったです」とはにかんだ。

 ベテランでも、若手のころとまったく意識は変わらない。早出特打する若手に交じって、早めに球場入り。黙々とバットを振り込む。「両打ちですから、倍、バットを振らないといけないんです」。妥協を許さない姿勢は、プロ16年目を迎えても崩さない。

 勝利目前の九回無死、筒香の落球から同点に追いつかれた。中畑監督は「ミスはつきもの。その中でオレのミスもある。どうやって返すかだ。それができて、うれしい」と劇的な勝利に興奮しきっていた。

 パの首位チームを相手に、昨季から続いていた交流戦でのホーム連敗を9で止めた。「ストップできたことで雰囲気が変わる。大きなものをつかめた気がする」と手応えを口にする。「オリックスに勝った。大満足。ヤッター!」と雄たけびをあげた。

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