星野監督、胸椎の難病だった 手術へ
楽天の星野仙一監督(67)が持病の腰痛に加え、厚生労働省が難病に指定する「黄色靱帯(じんたい)骨化症」を患っていることが27日、判明した。球団は28日の巨人戦(東京ドーム)以後も引き続き休養することを発表。指揮官は現場復帰に意欲を見せているが、手術と長期休養は避けられない状況になった。
星野監督と東京都内のチーム宿舎で会談した立花球団社長が、衝撃の事実を打ち明けた。重度の腰痛を訴えて26日のヤクルト戦(神宮)を休養。同日に都内の病院で受けた検査の結果は、腰椎の椎間板ヘルニアと胸椎の黄色靱帯骨化症だった。
11年の監督就任前に患っていた腰痛の悪化も問題だが、新たに分かった黄色靱帯骨化症の方が深刻だった。症状は重く、放置しておけば歩行が困難になる危険性もあるという。プロ野球では巨人・越智やソフトバンク・大隣らが手術。楽天の酒井2軍投手コーチもオリックス時代の93年に発症し、背骨の一部を取り除いている。
これこそ、昨季終盤から悩まされてきた痛みの正体だった。「体も心も痛みには強いんだけど、今回はごまかしがきかない。あんな(弱った)姿を選手に見せてはいけない。申し訳ない」。宿舎で静養した指揮官の口からは弱音も漏れた。
手術を受ければ、最低でも数週間は現場を離れる。ただ立花社長は監督に決断を委ねることを強調した上で「まず治してほしい。手術しないと状態は良くならない」と球団の総意を説明。監督不在の間は佐藤投手コーチが代行し、指揮官の回復を待つ方針。「俺は絶対に復帰してやる。見ておけ!」。燃える男も病魔と闘う決意だ。