休養の星野監督手術へ 復帰は球宴後か
楽天の立花陽三球団社長(43)は28日、東京都内で取材に応じ、厚生労働省が特定疾患に指定している「黄色靱帯(じんたい)骨化症」などで休養している星野仙一監督(67)が手術の準備に入ったことを明らかにした。手術の日程は未定だが、球宴明けの復帰を見込んでいるという。
腰椎の椎間板ヘルニアと胸椎の黄色靱帯骨化症の併発で現場を離れている闘将は、やはり病魔との勝負を決断した。立花社長は「基本的には手術を受ける方向で動いていると聞いています」と説明した。
今後のスケジュールについては、あらためて検査を受けた上で決定される。ただ、年齢による体力の衰えなどもあり、まずは1週間から10日間程度の時間をかけて手術に耐えられる体調に戻すことを優先するという。
その上で、準備が整えば、手術を受ける。星野監督からは術後1カ月ほどで復帰する意思を伝えられたというが、立花社長は「まずはしっかりと治してほしい」と無理せず球宴明けに復帰する見通しを立てている。
星野監督はこの日から都内での療養に入った。立花社長は選手、スタッフ全員を集めたミーティングで「監督は毎日見ている。恥ずかしくないプレーをしよう」と呼びかけた。巨人戦が行われた東京ドームの三塁ベンチには、普段は指揮官が座る席に「77」のユニホーム。“定位置”に戻ってくる日まで、その主は選手たちの戦いを見守る。