西武・菊池6回2失点でプロ初甲子園星
「交流戦、阪神2‐13西武」(29日、甲子園)
高校時代に輝いたマウンドで久々に勝利を手にした。西武・菊池がプロで初めて甲子園で登板し、4月19日以来の2勝目。チームを交流戦初の2連勝に導き「いつ来てもいい場所。久しぶりに投げられ、野球選手としてうれしく思う」と余韻に浸った。
一回に課題の制球が乱れ、2点を献上した。だが「走者を出しても粘り強く投げられた。気持ちだけは負けないように投げた」と粘り、打線の援護を呼び込んだ。5‐2の六回無死一、二塁のピンチも切り抜け、この回まで2失点にまとめた。
岩手・花巻東高では甲子園で選抜大会準優勝、夏は4強入りを果たした。それでも「いい思い出もあれば、忘れたい自分もいる」と言うように、プロでは過去の栄光に見合った成績を残せていないという葛藤をのぞかせた。
思い出の球場での白星をチームとともに巻き返しの起点にできるか。「どこで勝っても勝ちは勝ち。粘り強く投げられたのは次につながる」と意地をのぞかせながら力強く前を見据えた。