虎狩りで偉業を果たす。阪神戦（３日・コボスタ）に先発する楽天・則本昂大投手（２３）が２日、３試合連続の完封勝利に闘志を燃やした。ここまで２試合連続完封中。「要所をしっかり締めて、ゼロが並んでいくようになればいい」と語った。

　ここまでＤｅＮＡ、巨人と、セ・リーグの打線を相手に２戦連続完封勝利。前回登板では、交流戦首位を走る巨人を完璧に抑えた。「心も体もいい状態なので、こういう結果につながっていると思う」と手応えをつかんでいる。

　本拠地で迎え撃つは阪神。「勝負強い打撃をしてくる。投げミスは許されない」とし、キーポイントに鳥谷を挙げた。「どの打者もそうだけど、鳥谷さんを出すと特に打線に勢いがつく。流れを相手に与えないようにしたい」と意気込む。

　チームは５位で、指揮官が腰痛で離脱している現状。投手陣の中心として、いっそうの責任感を強める。「星野監督は必ず帰ってくるとおっしゃっている。少しでも今の順位より上にして、終盤に最高の舞台を用意してあげたい」と、連覇への思いは消えていない。

　この日はコボスタ宮城で行われた全体練習で、キャッチボールやランニングで汗を流した。「阪神は子供のころから好きなチームですけど、今は敵として負けられない」。猛虎打線の壁になってみせる。