G菅野祖父に捧げる熱投…試合後に涙
「交流戦、巨人4‐3西武」(6日、東京ド)
感謝の思いを白球に込めた。巨人・菅野が祖父・原貢氏にささげる117球の熱投。リーグ単独トップの8勝目はお預けとなったが、8回3失点と試合をつくり、勝利に貢献した。
試合後は涙があふれ出た。貢氏との思い出を振り返り「初めてキャッチボールをしたのもおじいちゃんの庭。顔面にボールが当たって痛かったことを、最近のことのように思い出します」と、涙ながらに語った。
最後の会話は、阪神との開幕戦の2日前で「ケガをしないこと。あとは言うことはない。頑張れ」と激励を受けた。「厳しい反面、褒めてくれる人だった」と、愛情あふれる祖父の姿を思い出し、何度も声を詰まらせた。
貢氏が5月4日に緊急入院してからは、回復を願い、病床へウイニングボールを届けようと必死に腕を振り続けた。思いは届かなかったが「天国から見守ってくれると思う。これからが本当の勝負。いい報告ができるようにしたい」と、天に誓った。