東明が先発初勝利!オリ甲子園5連勝
「交流戦、阪神1‐4オリックス」(7日、甲子園)
オリックスのドラフト2位・東明(富士重工)が先発初勝利の喜びに浸った。「中継ぎで勝った時は気づいたら勝っていたが、先発の勝利はまた違いますね」。チームは甲子園の阪神戦で、2012年6月9日から5連勝。その立役者は新人右腕だった。
初回、2死から連続四球を出したが、マートンをプロ最速タイの150キロで見逃し三振。「初回は飛ばしていこうと思っている。立ち上がりをクリアしないとよくならない」と真っ向勝負。五回、緒方にソロ本塁打を浴びたが、5回2安打1失点と結果を残した。
無縁と思っていた甲子園。岐阜・富田高時代は全国大会に出られず「甲子園はテレビで見るものと思っていた。中田翔(大阪桐蔭‐日本ハム)らがプロのように見えた」と振り返る。そのマウンドでゴメス、マートンら主力を無安打に抑えた。
前回登板の5月29日・中日戦は5回0/3を1安打。初回、荒木に死球を与え、これが原因で右手の人さし指骨折を負わせた。後日、電話で謝ると、逆に「気にするな。また内角を攻めてこい」と励まされたという。おかげでこの日も「内角に投げられた」と強気を貫くことができた。
森脇監督は「経験を生かし、1段1段上がっている」と評価。連勝で首位を守った。