楽天・松井裕、中継ぎで2回ピシャリ

 「交流戦、中日6‐3楽天」(7日、ナゴド)

 ようやく戻って来た。五回だ。楽天ドラフト1位の松井裕(桐光学園)が2番手としてマウンドに向かう。名前がコールされると、竜党からも大きな歓声が上がった。4月23日以来の1軍登板。2回を無失点で、再出発の一歩を踏み出した。

 躍動した。直球の最速は146キロ。四球を出しても、慌てなかった。「走者を出しても落ち着いて打者と勝負できるようになりました。恐怖心とか、舞い上がるようなことはなくなりました」。最後は野本をスライダーで空振り。唯一の三振に仕留め、予定の2回を締めくくった。

 「結果が欲しかったので、とりあえずゼロで抑えることができて良かった」。一からの出直しだった。開幕から4試合で投球回数を上回る四球を与え、4月24日に出場選手登録を抹消されていた。

 2軍では普通のプロ1年生としての生活が待っていた。先輩の荷物を運び、登板がない試合では、ネット裏で投手の投球内容を1球ごとに記録する「チャート」担当を務めた。

 佐藤監督代行も胸をなで下ろす。「良かったと思うよ。ストライクゾーンに投げているし」。3連敗で借金11。鬼門のナゴヤドームでは今季も勝てなかったが、黄金左腕の復調は明るい材料だ。

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