巨人が首位浮上 セペダ外し2ケタ安打
「交流戦、巨人8‐1ロッテ」(8日、東京ド)
果敢に動いた。巨人・原監督が打線にメスを入れ、これがズバリとはまった。面白いように機能し、4月11日以来の首位に浮上した。
来日してから18試合で4番に据えてきたセペダを、初めてスタメンから外した。試合前の時点で打率・170と不振。“キューバの至宝”に対しても、実力至上主義を徹底した。
組み替えた打線がいきなり一回に火を噴いた。坂本の中前適時打で先制すると、村田が左中間に8号3ラン。6連敗を喫していた成瀬を一回4得点でKOした。
「打線も全員がしっかりと、やられたらやり返す思いを持ち続けていないと」と原監督。停滞していたチームを力ずくで動かし、チームは20試合ぶりの2桁安打で8得点。連続1桁安打の球団ワースト記録も19試合で止めた。
“ショック療法”の効果もあった。セペダが7‐0の八回に「人生初」の代打で出場し、右中間席に4号ソロ。「もちろん代打ホームランも初めての経験だった」。原監督は「楽な場面ということを差し引いても何かきっかけになれば」と期待した。
チーム内に競争を求め、勝利のためにタクトを振るった。それが勝利に結実。原巨人にとって大きな1勝だった。