「交流戦、巨人８‐１ロッテ」（８日、東京ド）

　誇り高きエースの姿は、そこにはなかった。６連勝していた巨人に、ロッテ・成瀬は瞬く間にのみ込まれた。一回に１本塁打を含む６安打で４点を失い、プロ最短の１回ＫＯ。無期限の２軍調整が決まった。

　「打たれちゃいけないところで打たれる。エースという称号は当てはまらない」。伊東監督は左腕の２軍に落とすことを決断した。５月２３日の巨人戦で今季４勝目を挙げたが、これが５月唯一の勝ち星。序盤の大量失点など安定感を欠く投球が目立っていた。この試合で村田に浴びたソロで今季１０被本塁打。成瀬は「話すことは何もないんで」と、うつむいたまま球場を後にした。

　現在、唐川も２軍調整中で、投手陣の柱２人を不振で欠く緊急事態。今後は大谷らをローテに加え、しのでいく。