SBスタン初完封 16人目の全球団星
「交流戦、阪神0‐6ソフトバンク」(9日、甲子園)
虎打線に送られる割れんばかりの声援を、自分の力に変えた。今季から復帰したソフトバンクのスタンリッジが、古巣・阪神を3安打に抑え、今季初の完封勝利。シャットアウトはチーム一番乗りで、プロ野球16人目の12球団勝利のおまけまで付いた。
かつての本拠地でのヒーローインタビューでは「甲子園は久しぶり」と日本語で切り出し「ホームのつもりで投げた。全体的に楽しんでやれた」と上機嫌に話した。
恥ずかしい投球はできなかった。昨季はセ・リーグ3位の防御率2・74をマークしながら、8勝12敗。好投しても、打線の援護に恵まれなかった。
1月末のソフトバンク入団会見では「強力打線の援護が、このチームに戻ってきた一番大きな理由だ」と皮肉交じりに話した。何度も見殺しにされたその虎打線は前日8日に14得点と大爆発したが、自らの手でしっかりと封じた。
今季は11試合全てで6回以上を投げており、安定感は抜群。甲子園では、さらに輝きを増した。