DeNAグリエル 30歳誕生日に沈黙
「交流戦、DeNA0‐10楽天」(9日、郡山)
雨空の郡山で、キューバの至宝は輝きを欠いた。DeNAグリエルは3度得点圏に走者を置いて、いずれも凡退するなど、則本の前に4打数無安打2三振。「完成度の高い投手。初対戦で打つのは難しい」と脱帽した。
2カ月半、実戦から遠ざかって、体調は万全ではなかった。「きのうの試合で全力疾走して、体の節々が痛かった」。2打席凡退し、バットを代えて臨む試行錯誤も、快音には結びつかなかった。
中畑監督は「こういう投手が日本にいることを認識できたと思う。これからもいい投手が続く。勉強になったと思う」と前向きにとらえた。故郷・郡山で2年連続惨敗。「本当に悔しい。2年続けてこういう結果。ファンの皆さんにすまない思い」と唇をかんだ。
グリエルはこの日が30歳の誕生日。試合前には報道陣からケーキで祝福され「期待していなかったサプライズ。うれしいね」と喜んだ。試合では記念日を祝う一打はなし。「走者をかえしたかったけど、できなかった」。次のオリックス戦の予想先発は西、金子。次こそ好投手を打つ。