燕“スミ1”山田先頭弾で石川が完封星
「交流戦、楽天0‐1ヤクルト」(11日、コボスタ)
ヤクルトが正真正銘の“スミ1”勝利だ。山田が今季3本目の先頭打者本塁打を放てば、石川が被安打4で今季2度目の完封。チーム打率リーグトップの強力打線を誇るヤクルトが最少得点で競り勝った。
初回、山田はフルカウントから川井が投じた真ん中の変化球を左中間席へ運ぶ8号ソロ。「きれいに振り抜くことはできましたが、あんなに飛ぶとは」と驚く一発だった。
今季は「1番・二塁」に定着し、全試合先発出場。「すべてにレベルアップを感じる。数字もすばらしい」(小川監督)、「ヤクルトの宝になる」(杉村打撃コーチ)と期待を受ける21歳は「この1番は簡単じゃない、と思われるようになりたい」と目を輝かせた。
投のヒーロー石川は「(1‐0は)しびれました」と満足顔。前回も8回2/3を1失点と好調の34歳は「まだまだやれるところを見せたい。打線は強力ですが、競った試合を投手で取れると上に行ける」と、奮闘を誓った。
先攻チームが初回先頭打者本塁打だけで1‐0の完封勝利はプロ野球史上6度目、交流戦では初の珍記録。小川監督は「まさかスミ1で決着するとは思わなかった」と驚いていたが、「きょうは石川につきる。山田の本塁打は大きかった」と、格別の勝利を喜んだ。