オリックス貯金18日本一の96年以来
「交流戦、オリックス9‐5DeNA」(12日、京セラ)
オリックス打線が容赦なく相手投手陣に襲いかかった。二回に打者9人の猛攻で一挙5得点。四回に2点を追加すると、七回、八回にも1点ずつ加えた。野手7人が打点を挙げるなど、全員が得点にからんだ。
一発は必要なかった。途中出場の駿太が七回、先頭で打席に入ると、三塁から二塁へ守備位置が代わったグリエルを狙ってセーフティーバント(記録は一塁内野安打)。盗塁と相手失策で三塁を陥れ、伊藤のスクイズで8点目のホームを踏んだ。「ああやって決められて、なおさら点が入って良かった」と駿太。八回1死満塁では、前日の満塁弾とは対照的な技ありの一打を中前に運んだ。
中継ぎ陣も踏ん張った。7‐4の七回1死満塁のピンチでは、佐藤達が下園を遊飛、多村を152キロ直球で空振り三振に仕留めた。七回の攻撃はそのまま打席に立ち、八回もピシャリ。「人の走者はかえしたくない。イニングまたぎは慣れている」と頼もしかった。
今季3度目の6連勝で、96年以来18年ぶりとなる貯金18。森脇監督は「投手と野手の助け合いが表現されている試合だった。強くなっていると思う」と相好を崩した。その96年は球団が最後に日本一に輝いた年。早くも森脇牛に吉兆が現れた。