東海大ベスト8進出!吉田5安打完封星
「全日本大学野球選手権・2回戦、東海大2‐0龍谷大」(12日、東京ド)
2回戦4試合が行われ、8強が出そろった。東海大は吉田侑樹投手(3年・東海大仰星)が龍谷大を5安打完封。チームは、先月29日に亡くなった元監督の原貢氏(享年79)にささげる勝利を挙げた。大体大、九産大、愛知学院大も準々決勝に進んだ。
伝統のタテジマが、大きな体に映えた。東海大の187センチ右腕・吉田が初の全国舞台で完封星。「緊張したけど、思い通りに投げられた」とほほえんだ。
偉大な先輩・菅野(巨人)の背中を追う。1年時には、浪人中だった菅野を間近で見て学んだ。「打者を見ながら、いろいろ考えながら投球していた。ブルペンから違った」。この日は、自己最速に並ぶ147キロの直球に、カーブ、フォークも有効だった。菅野を見習って磨いた変化球の制球力で、四球は1つのみだった。
先輩から後輩へつながれるバトン。そんな名門を築いた元監督の原貢氏が亡くなって2週間。ナインの左肩には喪章があった。横井人輝監督(52)は「勝負の厳しさを教わった。いい報告ができるかな」と目を潤ませた。