ロッテ今江5安打 藤浪打ちで復調
「交流戦、ロッテ8-4広島」(14日、QVC)
打つべき男が、重たい空気を振り払った。ロッテの4番・今江が球団タイ記録となる1試合5安打をたたき出し、逆転勝利へ導いた。
丸に逆転3ランを浴びた直後の六回だ。2死一塁で右中間へ放った痛烈な打球は、同点の適時三塁打。力ずくで振り出しに戻した。
今季は不振に泣き、12日の阪神戦から4番に返り咲いたばかり。復調のきっかけは、11日に対戦した阪神・藤浪だった。試合前、左肩の開きを抑え、球を見る時間を長くする狙いでマシン打撃を敢行した。そのかいあって、剛腕から左越え二塁打。「これだけゆっくり(球を)見ても、藤浪君のあの速い球を打ち返せる。これでいいんだと思った」と復活を確信できた。
二回の先制点、八回の4得点にも絡んだ5安打の活躍に、伊東監督も満足げ。「彼が4番に座ることで打線に軸ができる」とうなずいた。