雄星また虎退治で西武が最下位脱出
「交流戦、西武3-2阪神」(14日、西武ド)
若き左腕に躍動感が戻ってきた。西武・菊池が今季最速タイの152キロを計時した直球中心の投球で、7回を4安打5奪三振2失点。6回2失点に抑えた5月29日の前回対戦に続く虎狩りで、チームを今季初の4連勝、4月4日以来の最下位脱出へ導いた。
伊原監督の命で4月から封印していたワインドアップを解禁した。「勢いが違うし、(フォームの)タイミングも合う」と菊池。その言葉通りに直球が走り、チェンジアップの切れ味も増した。2四球と課題の制球も改善。「打たれても振りかぶった方が納得がいく。継続することが大事」。勝利とともに、大きな手応えを得た。
打っては4番の中村が2‐2の六回に決勝打。これで交流戦は貯金1だ。田辺監督代行になって5勝2敗とチーム状態は上向いている。「確実に選手が強くなっている。経験が生かされている」と、田辺代行も変化を実感する。徐々に強い西武が戻りつつある。