楽天に１６日に入団したザック・ラッツ内野手（２８）が２０日、甲子園でのチーム練習に合流。２１日の阪神戦で出場選手登録され、「５番・三塁」でデビューすることが確実になった。練習後に行われた入団会見では「杜のザック」としてチームに貢献する意欲を示した。

　背番号９に身を包んだ入団会見。「貢献できることは何でもやる。このチームで、全力を尽くす」と表情を引き締めた。中距離打者として主砲・ジョーンズの後ろを打つ５番に座る。最下位に低迷する、打線の救世主として期待される。

　その打力にも期待がかかるが、注目すべきはその名前。日本中の注目を集めるサッカー日本代表のザッケローニ監督のニックネームと重なることから会見でも話題になった。さすがに苦笑いを浮かべたラッツは「申し訳ないけど日本のサッカーは知らない。でも今朝７時に起きてテレビをつけたら、みんなが興奮してみていたから驚いたよ」と話した。

　「『仙台のザック』」という愛称は？」という質問まで飛び、ラッツは笑顔で返した。「自分だけのためにここに来たわけじゃない。ファンのため、チームのために貢献したい。そう（仙台のザックと）なれれば、本望です」。まずは猛虎相手に、そのベールを脱ぐ。