原巨人ザックJに短期決戦の戦い見せる

 巨人・原辰徳監督(55)が、W杯1次リーグ突破へ向け絶体絶命に追い込まれたサッカー日本代表に、短期決戦の戦いを見せる。20日、東京ドームでの全体練習。ギリシャと引き分けた日本代表について「見たよ。まあまあ、可能性がないわけではないんだろ」と巻き返しを期待した。

 自軍は21日からのソフトバンク2連戦のどちらかに勝てば2年ぶりの交流戦優勝が決まる。「短期決戦の戦い方か?」と問われ「そういう考え方でいく」と即答。「一戦必勝は変わらない。明確な目的(優勝)がそこに来ている。勝つべくして勝つんだと」と強い決意を口にした。

 日本代表は次戦で最低限、勝利が求められる。「徳俵というのは本当に最後の最後ではあるけど、あそこの場所だけ角になっている。(相手の)力を利用して怒濤(どとう)のごとく押し返せることもあるわけだよな」。崖っぷちを土俵に例え、逆転の可能性を信じた。

 両者は置かれている状況こそ違うが“1つ勝てば”という点では酷似する。「それとこれとはなあ…」と苦笑いだったが、自身も09年にWBC日本代表を率い、日の丸を背負う重みは熟知している。「勝つべくして勝つ」を体現し、地球の裏側で戦うザックジャパンにエールを送る。

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