李大浩バースデー弾でソフトV逆王手
「交流戦、巨人1-3ソフトバンク」(21日、東京ド)
32歳の誕生日を迎えたソフトバンク・李大浩が、セ界No.1右腕を痛打した。「いい投手なので効いた」。秋山監督も絶賛した四回の一発。交流戦6本目のアーチでチームの士気を鼓舞し、3連勝に導いた。
「正直、菅野は狙って打てるような球は1球もなかった。シュートだと思うが、たまたま真ん中寄りにきた」
四球を選んだ初回の1打席目から、執拗(しつよう)に内角を攻められていた。四回は内角高めに投げ込まれた初球の144キロ真っすぐをファウル。外角への変化球を交えた後の6球目だった。本人は「真ん中」と表現したものの、体をオープンにすることで内角球をバットの芯で捉え、スタンドに放り込んだ技ありの一打だ。
来日3年目で初のバースデー弾。「チームが勝ったことが一番だけど、自分にとってもいいプレゼントになった」。普段は遠征に家族を同行させないが、この日は夫人と2歳の長女が駆け付けた。「妻が店を予約してくれているから、これから食事に行く。楽しみだよ」。照れながら球場を離れた。
首位オリックスと0・5差、交流戦は首位に立った。22日、巨人戦に勝てば2年連続5度目のVが決まる。