原監督「浪速の野球人」若虎緒方を警戒
巨人・原辰徳監督(55)が24日、阪神・緒方凌介外野手(23)に“要注意マーク”を付けた。打撃面で思い切りのいい虎の新星に目を光らせ、「浪速の野球人」と独特の言い回しで注目。チームのリーグ戦再開となる28日のヤクルト戦(秋田)をにらみつつ、次の阪神との対戦(7月11~13日・東京ドーム)も見据えた。
東京ドームで行われた全体練習中。ベンチで報道陣の取材に応じた原監督が、おもむろに阪神の話題を口にした。
「若い人が出てきたね」と切り出した。「若い人」とは、2年目の阪神・緒方のこと。指揮官は、虎の若武者に注目していた。
15日の西武戦で決勝3ランを放つなど、2年目の今季、スタメン出場も増えて2本塁打とブレークの気配が漂う緒方。「きっぷがいい。思い切りがいい。浪速の野球人」。独特の言い回しで、快足とパンチ力が売りの若虎を警戒した。
若い力がチームを活性化させ、変えるケースがあることは十分、分かっている。巨人も4年目右腕の小山が無傷の3連勝をマークし、交流戦Vに貢献した。だからこそ緒方に目を光らせたのだろう。
再開するリーグ戦。当然、交流戦前と比較して戦力がアップしているセのチームもある。故障からの復活を目指す阪神・西岡については「サードをやるのかな」と想定。他球団のチーム力を把握した上で臨む構えだ。
交流戦で優勝した22日に巨人のチーム力を「70%」とした原監督はこの日、「見えてこない。今年のチームは謎」と苦笑い。チーム力を100%に仕上げて、セ球団を粉砕する。