松葉4連勝!強さ本物オリックス堅首
「ロッテ3‐4オリックス」(28日、QVC)
“遅れて来た男”が自己最多の5勝目を挙げた。5月5日に今季初勝利を挙げたオリックスの松葉が、同18日から登板6試合で無傷の4連勝だ。
5回1/3を1失点。六回、先頭の清田に三塁打を許し、比嘉に交代したが「初回の失点後は、しっかり投げられた。思うような投球ができつつある」と手応えも口にした。
2年目の今年は、1月に自主トレ先へ向かうタクシーで事故に遭い、左手首を打撲するアクシデントからのスタートだった。
幸い軽症で済み、オープン戦までは開幕ローテに期待されたが、結局は2軍スタート。「悔しかったが、ファームでいいアドバイスをもらえたから今がある」と振り返る。
今季は走者を背負わない状況でもセットポジションで投げている。小林雅2軍投手コーチや鈴木2軍バッテリーコーチに「テンポを重視してセットに変えてはどうか」と提案されたのがきっかけだ。
「走者を背負ってからワインドアップをセットに変えると、制球が乱れることがあった。最初からセットで投げれば、そのままの流れでいける」と松葉。大崩れしない力強さを手に入れた。森脇監督も「清田には打たれたが、四球を出さないところは成長」と信頼感を強めた。