鳥羽ひたむきに14年ぶり夏切符狙う
全国高等学校野球選手権京都大会の組み合わせが28日、決まった。京都はセンバツ優勝の龍谷大平安、3季連続出場を狙う福知山成美に鳥羽など有力校が挑む構図となる。
鳥羽・山田知也監督(38)は「初戦での負けも考えておかないと」と言う。春の京都大会は3位。続く近畿大会はベスト4という好成績を挙げながら、控えめだ。
一つには龍谷大平安、福知山成美という2強の存在がある。「相手を考えると勝負にならない」と山田監督。もう一つは「子供たちは『力がない』という認識があるのに、春の近畿大会以降、気が抜けてしまって」と苦笑する。
以降、練習試合をこなしてきたが「勝っても中身がないし、大敗も出る」というチーム状態が続いた。例年この時期は「下がってくるころではあるんですが、かと言って上がる保証はありません」と厳しい言葉を続ける。
裏返せば、スイッチが入る瞬間を待ち望んでいるということでもある。
春の近畿大会ではエース・島西大来投手(3年)と梅谷成悟捕手(2年)のバッテリーで、センバツ出場の智弁学園を4‐2で下した。プロ注目の強打者・岡本和真外野手(3年)を3打数無安打と抑えきっての勝利だった。
バッテリー中心に、しっかり守って、チャンスをものにする。「ひたむきさは、持ってます」というナインが再び目覚めれば、2000年以来の夏(春は12年に出場)が見えて来る。