ロッテ石川“覚悟”の快投1カ月ぶり星
「ロッテ2‐1オリックス」(29日、QVC)
強い気持ちで腕を振った。ロッテのドラフト1位・石川(東京ガス)が、5月24日の巨人戦以来約1カ月ぶりとなる今季5勝目。チームの連敗も3で止めた。
「真っすぐが良かったので、他の球種も生きた」。最速146キロの直球は終盤まで球威が衰えず、八回にも144キロを計時。会心の投球で首位オリックスを黙らせた。
背水の陣で臨んだ。「今日ダメだったら、次はもうないと思っていた」。前回登板の22日・中日戦では4回までに7失点。それでも伊東監督から「プロの厳しさを経験させるのも必要」と続投を命じられ、6回16安打9失点と“愛のムチ”を受けた。この1週間は体の開きを修正するため、川越投手コーチの指導でシャドーピッチングを連日敢行。見事に修正してみせた。
お立ち台も1カ月ぶり。愛称「五右衛門」の右腕は、「絶景です!」と叫んだ。