ロッテ唐川1カ月半ぶり登板で今季初星
「ソフトバンク0‐1ロッテ」(1日、東京ド)
持ち前の愛らしい笑顔があふれた。約1カ月半ぶりの1軍マウンド。ロッテ・唐川は開幕から3カ月余りたって手にした今季初勝利に浸った。
「誰がどう見ても足を引っ張っていた。何とか力になりたかった」。左肩痛で離脱した成瀬の登板予定日に巡ってきた復活の舞台。今季見せた弱気な右腕の姿は一転、強力打線を緩急で仕留め、伊東監督は「別人のようだったね」とうなずいた。
勝てなかった。5月16日に今季2度目の登録抹消。以来小谷2軍投手コーチとともに、自身の映像を繰り返し見ながら修正に根気強く取り組んだ。力を抜きリラックスした投球フォームに戻し、再び自信がよみがえった。
日焼けした顔には再び精気が宿った。「ここからやるしかない」。7月反攻へ、若き右腕は、前を見据えた。