ソフトB柳田、先制打に「完璧」10号
「ソフトバンク7-0ロッテ」(3日、ヤフオク)
高々と舞い上がった打球は、どこまでも飛んでいきそうだった。着地点はバックスクリーン右の観客席中段。ソフトバンク・柳田は満足そうにダイヤモンドを一周した。
1‐0の六回2死走者なし。追加点が欲しい場面で、真ん中高めの変化球を持ち前のフルスイングで捉えた。2年連続2桁本塁打の10号。6月28日には西武ドームで“場外弾”を放ったが「(西武ドームの一発に)負けないくらい完璧。本拠地で打つ本塁打は格別」と誇らしげだった。
内川の離脱もあり、5月29日からは3番に座った。交流戦では12球団トップの出塁率・482をマーク。持ち前の飛距離に確実性が加わり、監督推薦で初の球宴出場も決まった。復帰した内川の状態が上向き、この日は7番での出場だったが、四回の先制打など3安打2打点と存在感は抜群だ。
シーズンのちょうど半分を消化し、打率・332、10本塁打、16盗塁。目標にも掲げた「トリプルスリー」へ最難関は一発と自覚している。「大振りしないように。自分のスイングで振れば飛ぶと思うので」。己を信じ、残る72試合に臨む。