「巨人４‐３中日」（４日、東京ド）

　背番号６が躍動した。巨人・坂本が先制適時打を含め、２安打３打点の活躍。大歓声を浴びたヒーローは「練習でしっかり振ろうと心がけている。日々のものが、ちょっとだけ出たかなと思う」と、充実の表情を浮かべた。

　二回の左越え適時打、六回の左越え適時二塁打は、ともに大野が投じた厳しい内角球をはじき返したもの。「難しいボールだったけど、うまく打てました」。得意の内角打ちで大野を粉砕した。

　試合前、長嶋氏と金田氏の始球式セレモニーが行われた。長嶋氏が放った打球を拾ったのは、坂本だった。偉大な先輩の姿に「片手でボールを当てるのはすごいなあと、感動しました」。盛大なセレモニーに、勝利で花を添えた。

　カード初戦に勝ち、２位広島との２・５ゲーム差をキープ。原監督も記念すべき日に勝利を飾り、感慨深げの様子で「８０周年の歴史を感じる。先輩たちが築き上げた中で、今日を迎える。新たに戦っていきたい」と誓った。