日本ハム大谷、自ら20歳の祝砲2発
「ロッテ3‐9日本ハム」(5日、QVC)
“ハタチの誓い”が込められたアーチだった。20回目の誕生日を迎えた日本ハム・大谷が、自身初となる1試合2発のバースデー弾。大人の仲間入りを果たした夜、自らを豪快に祝った。
「球種が違ったんで振り遅れたんですが、たまたまいい形になりました」。一回1死二塁。スライダーに狙いを定めていた大谷は、藤岡の投じた直球にタイミングが遅れながらも技で運んだ。
打席に入る前に祝福の歌を奏でてくれた左翼席のファンへ、流し打ちでスタンドイン。「バースデーソングが流れていたので初球を振っていいのかなと思っていたんですけど、終わった後だったので良かったです。今日という日に打ててうれしいです」。昨季3本塁打だった大谷にとって、自己新の4号だ。
これで終わりではないのが、今年の大谷。九回2死三塁で右翼席上段へトドメを刺した。「自打球が当たったので、もう1回内角直球が来ると思った。インコースも得意ですし」。フルスイングに会心の表情だ。
試合前には、用意されたバースデーケーキに舌鼓を打った。甘いものに目がない大谷は「おいしいです」とニッコリ。まだまだあどけない笑顔を見せたが、バットではオトナの貫禄を漂わせた。
二刀流男の限りない可能性を、あらためて感じさせた7月5日。大谷の20代が、幕を開けた。