首位奪還をかけ、両リーグトップの１０勝右腕がタカ狩りの先陣を切る。８日のソフトバンク戦（ヤフオクドーム）に先発するオリックス・西勇輝投手（２３）が７日、ほっともっと神戸で練習し「どこが相手でも、自分のやるべきことをやるだけ」と気合を入れ直した。

　６日に首位を明け渡したばかりの相手と３連戦。しかし西自身は２０１１年８月４日に敗れたのを最後に、１２年から７連勝中と相性は抜群だ。特に同年１０月８日には、ノーヒットノーランで勝利している。

　今季も４月２９日の対戦は７回２失点で、スタンリッジに投げ勝った。「相手がどうというのは関係ない。首位攻防の直接対決も、意識することはないです」とあくまで平常心を崩さないが、ソフトバンク側に苦手意識が残っていれば好材料だ。

　チームも対戦成績では今季５勝３敗と勝ち越している。森脇監督は、連敗した６日の西武戦後に「うぬぼれてはいない。目の前の試合を戦うだけ」と引き締めた。

　６日に７敗目を喫したディクソンが登録を抹消され、正念場の球宴前９連戦。ソフトバンク戦８連勝の期待を背負い、西がマウンドに上がる。