楽天打線爆発12点!稼頭央4の4
「楽天12-5日本ハム」(8日、コボスタ)
カズオのバットが火付け役となった。楽天・松井稼が4打数4安打の大暴れ。初回に5安打6得点の猛攻を生み、塁上を駆け回った。
研ぎ澄まされた集中力が結果を生んだ。初回、中前打で塁に出ると、すかさず盗塁。「何とか塁に出たい気持ちが強い。初回は強く思う」。二、三、五回と全打席で安打を放ち、中盤でお役ご免となった。1試合4安打は2012年9月14日のオリックス戦以来だ。
今季から、三塁の守備に就くようになった。「遊撃とは全然違う。距離も違う」。若い西田を遊撃として経験させたいチーム方針もあり、38歳で挑む新境地。その西田が本拠地初本塁打となる3ランを放った。「先に4安打した、稼頭央さんに負けたくなかった」と言った岡島は、プロ初の4安打。嶋も3安打5打点。松井稼をきっかけに、ナインそれぞれが躍動した。
3日から1番として起用され、20打数11安打と止まらない。大久保監督代行は「往年のスタートを見せてもらいました」と、盗塁を含めたこの日の活躍を絶賛。切り込み隊長となった主将は「今後も積極的に打っていきたい」とうなずいた。単独最下位と厳しい戦いは続くが、爆発したこのチームの勢いを、9日以降も持続させたい。