キヨシ“自画自賛リレー”G戦初完封
「DeNA3‐0巨人」(9日、沖セル)
強風にあおられた飛球を、遊撃・山崎が倒れ込みながらつかんだ。九回、2死一、二塁。最後のピンチも好守で切り抜けて、11年7月26日以来、DeNAが中畑監督になって初のG戦完封勝利。「初めてじゃない?巨人相手の完封。やっとできたよ。おめでとうございます!」。試合後のインタビューで声が弾んだ。
新方程式が完封リレーを生んだ。先発の久保を6回90球で交代。七回は今季2度目の登板となったソト。「やろうとしていることを最大限に出したい」。八回は新人の万谷。「巨人を抑えて自信になる」。そして九回は守護神の新人・三上。「いい流れで来た。この流れのまま終わらせたかった」と胸を張った。
「迷いはなかった。久保は六回に球威の落ちたボールでピンチをつくった。七回からソトで行くことを決めていた。新しい七、八、九回ができた。いい継投」。指揮官は強敵相手に披露した方程式を、自画自賛した。
台風のため、開催すら危ぶまれた那覇で、会心の勝利。「この状況でお客さんが入ってくれた。期待に応えることができたんじゃないか。緊張感のある、ウチらしくないゲームで」と笑う。南国での手応えのある1勝。巻き返しの転機にする。