「西武１０‐５ロッテ」（９日、西武ド）

　西武ドームの長い長い階段をのぼる足取りは、一様に重かった。ロッテは先発の唐川が背信投球。そして逆転負け。今季最多の６連敗で借金１０を数え、５位に転落した。

　「悪いときの唐川が出てしまった。大事に大事に行って、逃げている」。伊東監督は、右腕を叱責した。３点の援護をもらいながら、二回に一挙５失点。今季初勝利を挙げた１日のソフトバンク戦で８回０封の快投を演じただけに、期待を大きく裏切られた。唐川は「大事にいこうと思いすぎて、受け身になってしまった」と唇をかんだ。

　試合後は緊急ミーティングを敢行した。沈むチームのムードに、「結果が出ていないと積極的になれない。人の良さなんだろうが、このチームの弱点」と指揮官。トンネル脱出が見えない。