オリ平野 初3番で連日延長12回制す
「西武2‐3オリックス」(12日、西武ド)
本人も仰天の大抜てきに奮起した。オリックスは延長十二回1死二塁で、今季初の3番に入った平野恵が中前へ決勝打。連日の延長十二回激闘を制し、西武戦の連敗を3で止めた。
ヒーローインタビューでは「ホームランでも打ってやろうかと…」と苦笑い。続けて「糸井につなごうと思っていました。いいところで打てた」と殊勲打を振り返った。
今季は4月13日のソフトバンク戦で5番を打ったが、3番起用は初めて。阪神時代の2011年10月24日・広島戦(マツダ)以来となる。「(自分が)3番って、ないでしょ。びっくりした。うれしかったし、期待に応えたかった」と35歳のベテランが熱く燃えた。
延長十二回の末にサヨナラ負けした前日は出番がなく「休んで悔しい思いがあった」。2日分の思いを、絶好機の打席に託した。
森脇監督は「値千金の一打。素晴らしい」とたたえ「十二回のために3番に置いたわけではないが、今日は昨日までと違う状態で戦うということ」と起用について説明した。
首位・ソフトバンクをゲーム差なしで追う。9連戦ど真ん中の2日間で計24回を戦い、ナインに疲労の色もみえる。だが森脇監督はあえて「うちには、たくさんゲームをすることが必要。チームがタフになっているということ」と胸を張った。