「オリックス１-７楽天」（１５日、京セラ）

　父としての初勝利だ。楽天先発の辛島が７回無安打１失点で６勝目。「ウイニングボールはもらいました。息子に届けます」。５日に生まれた第１子へ贈る白星となった。

　初回２死、ヘルマンに四球を与えると、捕逸で二塁へ。さらに三盗と捕手の悪送球が重なり、無安打で失点。だがその後は好投し、七回まで１本の安打も許さなかった。

　“ノーヒットワンラン”という珍しい記録も見えたが、八回は福山にマウンドを譲った。その福山が安打を浴び、リレーでのノーヒットもならなかった。大久保監督代行は「（記録は）関係ない。毎日、日本シリーズのつもりで戦ってる」。辛島も「きょうは球数が多かった。もっと減らして、完投できるように頑張りたい」と、視線を後半戦へ向けた。

　待望の男の子が誕生した。「当たり前ですけど、めっちゃくちゃかわいいです」。携帯電話に入れている写真が宝物。誕生後、初めての登板となった９日の日本ハム戦では８回２失点ながら敗戦。この日の勝利は喜びも大きかった。