G菅野、1カ月ぶり勝利で9勝目ターン

 「巨人5‐2ヤクルト」(16日、東京ド)

 またひとつ、壁を乗り越えた。巨人・菅野が8回7安打1失点の力投で、6月14日の楽天戦以来、リーグトップタイの9勝目を手にした。前半戦を納得のいく形で締めくくり「久しぶりの勝ちなので本当にうれしい」と喜んだ。

 一回、雄平に右翼ポール際へ飛び込むファウルを打たれた。ヤクルト側からの抗議でビデオ判定に持ち込まれたが、菅野は「絶対ファウルだった」と確信。中断している間も、集中力を切らすことはなかった。

 オフに磨き上げてきた直球が生きた。女房役の阿部から「直球が走っている」と助言され、「立ち上がりは慎重に行きすぎた。二回以降は大胆に行った」と菅野。直球主体の投球で、ヤクルト打線をねじ伏せた。

 ルーキーイヤーの昨季、前半戦は8勝2敗だったが、後半は5勝4敗だった。失速した悔しさは忘れておらず「去年と同じことをせず、夏場に勝てるようにしたい」。後半戦も全速力で、超一流への階段を駆け上がる。

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